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生物調査

植物、昆虫、鳥類などの生物調査を行います。昆虫や貝の同定、魚類の遡上調査、外来生物調査などの実績があります。

特徴
  • POINT1

    生物分類技能検定2級の調査員が現場に出て調査を行います。

  • POINT2

    長年の経験で培った知識と技能を調査に活かします。

哺乳類【フィールドサイン(生活痕跡)調査】

大型・中型哺乳類を対象とした調査方法です。哺乳類では、生息個体を直接目視で確認することが困難なため、食痕や糞、足跡などの生活痕跡(フィールドサイン)を調査し、生息種を推定します。

  • ニホンカモシカの糞

  • ノウサギの糞

哺乳類【トラップ調査】

種の判定が困難なモグラ類やネズミ類を対象にした調査方法です。捕獲には生け捕り式のシャーマントラップなどを使用します。捕獲した個体は、種の確認、性別、体重などを計測し、その後、放獣します。

  • シャーマントラップ設置状況

哺乳類【自動写真撮影】

哺乳類は夜間に活動する種類が多く、昼間の調査では姿を見ることが困難なため、センサーカメラを用いて調査を行います。この調査により、生息種を確認し撮影することができます。

  • タヌキ

  • ノウサギ

鳥類【ラインセンサス(ルートセンサス)調査】

あらかじめ踏査ルートを設定し、鳥類の活動が活発な早朝などに一定速度(時速1~2km)でルートを歩きながら、片側25m両側50m以内の範囲で出現した鳥の種類、個体数、行動などを記録します。

  • ラインセンサスの状況

鳥類【定点 (ポイントセンサス) 調査】

対象とする地域が一望できるような地点に定点を設定し、定点から出現した鳥の種類や個体数、行動などを記録します。また、確認位置や飛翔軌跡を地図上に記入します。この方法により、猛禽類などの行動圏の把握や営巣地を特定することができます。

  • 定点調査の状況

両生類、爬虫類【任意採集法】

調査範囲を踏査し、成体や幼体、幼生、卵などの捕獲や目視確認、鳴き声などにより、どのような種類が生息しているのかを確認します。

  • 任意採集の状況

魚類、底生動物【採集法】

魚類の捕獲には、投網や刺し網、定置網など、いくつかの漁具を使用する方法や、釣りという方法もあります。また、たも網などネットによる捕獲や、セルびん、筌(うけ)などに餌を入れて沈めて捕獲するトラップによる方法もあります。

  • 投網による捕獲

  • セルビンによる捕獲

魚類、底生動物【コドラート法】

サーバーネットを使用し、単位面積当たりの出現種数、現存量を定量的に把握する目的で行います。

  • サーバーネットによる捕獲

昆虫類、クモ類【任意採集法】

昆虫類の採集方法には、一般的には捕虫網を用いて植物をすくうスウィーピング(すくい採り)法やビーティングネットを用いて植物や枯れ枝をたたいて落とすビーティング(たたき落とし)法があります。その他、「見つけ採り」や「石起こし」などさまざまな方法があります。クモ類調査も同様の方法で行います。

  • スウィーピング法による採集

  • ビーティング法による採集

昆虫類、クモ類【トラップ採集/ライトトラップ】

トラップ採集にはライトトラップ法とベイトトラップ法があり、ライトトラップ法にはカーテン法とボックス法があります。

【ライトトラップ カーテン法】
白布(カーテン)を見通しの良い場所に張り、水銀灯や紫外線灯(ブラックライト)、蛍光灯などの光源を設置して誘引された昆虫類を採集する方法で、日没後の夜間に行います。
【ライトトラップ ボックス法】
光源となる紫外線灯(ブラックライト)の下に誘引された昆虫類が箱の中に落ち込むように、大型漏斗と昆虫類収納ボックス部からなる捕虫器を一晩設置して採集する方法です。日没前に設置し、翌朝に回収します。

  • カーテン法による採集

  • ボックス法による採集

昆虫類、クモ類【トラップ採集/ベイトトラップ法】

地表歩行性の昆虫類を採集するための方法です。
トラップにはプラスチックコップを使用し、コップの口を地表面と同じ高さに埋設し、コップ内には誘引餌(焼酎と乳酸飲料などの混合液)を入れて、落下した昆虫類を採集します。採集する対象によっては腐肉を使用することもあります。トラップは1昼夜おいて翌日回収します。
クモ類調査の場合は、埋設したコップの中に誘引餌を入れないピットフォールトラップ法を行います。

  • ベイトトラップ設置